報道関係各位
2001年9月20日
クオリティ株式会社
IT資産管理分野でのベストセラー・ソフトウェア「QND Plus」で50万クライアントの実績を持つ、クオリティ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:浦 聖治)は、DRM(デジタル・ライト・マネージメント)市場に参入、ファイル単位のセキュリティ管理機能を強化した「Data KeyServer」を2001年9月20日発売いたします。
「Data KeyServer」の特徴はファイルの一つ一つにアクセス権を設定し、万が一、ファイルが外部に流出あるいは漏洩しても、アクセス権が認証されなければファイルを開けることも中身を見ることもできません。
既存の管理システムではID、パスワードを設定したサーバやフォルダー単位の管理をする方法が一般的で、一旦、サーバから取り出されたファイルは、その 段階で無防備なファイルになってしまします。「Data KeyServer」でアクセス権を設定をするファイルは、配布用のファイル形式として一般的に 利用されているAdobe PDFを採用しました。それにより、ファイルの開け閉めだけでなく、印刷の制限、イラストやテキストをコピーして他への流用の制限、ファイルへの注釈書き 込みの制限といった細かなアクセス権設定ができるのも特出する点です。
ファイル単体にアクセス権を詳細に設定
- ファイル開け閉め、印刷、イラストやテキストのコピー、ファイルへの注釈書き込み権限を設定可能
- ユーザ毎に異なる権限を設定可能
- アクセスできる期間設定が可能
- 権限設定ファイルにMS-Officeや他のファイルの添付が可能。
- 添付ファイルの取り出し権を設定可能
配信後のファイルに対してアクセス権設定を変更
- アクセス権設定したファイルを配信後に権限を削除して開封を禁止できる
- 配信先のリクエストにより与えていない権限の追加が可能
- 配信後にアクセス期限の延長や短縮など、期間設定の変更が可能
権限設定したファイルは、配信先のアクセス履歴を確認可能
ディレクトリサービスに登録済みのユーザ情報をLDAPにより流用可能
サーバ側 | : | WindowsNT4.0 /2000 |
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クライアント側 | : | WindowsNT4.0 /2000 Windows95/98 WindowsMe |
権限登録側 | : | Adobe Acrobat4 |
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ファイル参照側 | : | Adobe Acrobat Reader4 |
今後3年間で10万クライアントを見込んでいます。
価格 | : | オープンプライス |
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参考価格 | : | 10クライアント:\127,000 100クライアント:\1,070,000 |
インターネットでつながれた社会にあっては、企業、機関、組織は不正侵入やウィルスなどの驚異におり、その対応として様々な対策が行われています。不正侵 入の対策にはファイアーウォールを、ウイルス対策にはアンチウイルスをと、外部の驚異に対する対策は進められています。一方、組織内部の情報管理について も、先進的企業や守るべき知的財産が明確な企業では、情報管理に強い関心が伺われます。
本年6月に実施した、PCネットワーク管理活用する会のIT資産管理アンケートによると、社外秘にあたるファイルにアクセス権を望むが57%、すべてのファイルにアクセス権を望むが35%で、ファイルアクセス権を望むが全体の90%を超える結果でした。
今後、個人情報保護法の成立や、電子政府を目指した書類の電子化が進む中で、情報に対するアクセス権の需要が増してくることは間違いありません。
製造業全般で受注先から渡される仕様書や図面は、厳しい二次使用制限が規定されるのが常です。そこで自社製造ラインや協力工場へ配布する仕様書・図面に印刷制限を付けて管理。顧客に安心感をアピールできるとともに、アクセス履歴が確認でき管理も容易になります。
研究・開発データなどをグループで利用する場合、ドキュメントの利便性を保ちながら機密の漏洩を防止する必要があります。こんなケースは、まさにDataKeyServerの独壇場です。ファイルにアクセス権を設定することで、保管場所を選ばず情報管理を徹底できます。
学会誌へ論文掲載する場合、論文の内容を検査機関で確認する必要があります。このとき、検査機関へ送る論文にData KeyServerを使って閲覧制限をかけることで、論文の著作権を守り、原本性を確保できます。また、検査官がファイルを開けたかどうかの確認も行えます。
証券取引では、取引成立後に取引報告書を顧客に郵送しています。オンライントレードの場合においてもインターネットを使わずに郵送しています。 DataKeyServerを利用するとで、その顧客のみアクセス可能なドキュメントをネット利用して送ることができ、しかも顧客がドキュメントを開封したか確認できます。
調査報告やアナリストレポートなど、ドキュメントそのものが高額な価値があり販売されているケース。一度顧客の手に渡ると、コピーを何人にでも送られてしまうと、想定しているような収益をあげられません。こんなときDataKeyServerが閲覧者を特定することで、収益を確保できます。
インターネットの普及に加え回線のブロードバンド化が進む中で、デジタルコンテンツの状況が大きく動き始めています。ADSLや光により通信速度が上がっ たことで、MP3やMPEGなどの大容量のデジタルコンテンツをダウンロードすることがとても身近なものになりました。その対象は、プロのアーティストの 楽曲やアニメーション、映画といったコンテンツです。このようなニーズは、NapsterやGnutellaによりネットを使ったファイルシェアと言う形 で、またたく間に数千万人の間で、デジタルコンテンツがやりとりされる結果となりました。
個人同士とはいえ、これだけのユーザが、この仕組みでデジタルコンテンツをやりとりすることは、明らかに著作権者や販売権者の権利を侵害する結果となった訳です。
このことから権利者や販売者は、デジタルコンテンツの流通に際し、権利侵害を未然に防ぐ技術が必要となってきました。デジタルコンテンツの流通は、劣化 しにくい特性から、様々な手段とその手段の組み合わせが無数に考えられます。つまり、どんな手段で流通しようとも、適正な課金による使用が保証でき、不正 使用の制限ができる技術が求められています。
以上のような理由から、求められた技術によりDRM (デジタル・ライト・マネージメント)が生まれました。DRMは、デジタルコンテンツに関する様々な権利を包括的に扱う枠組みを意味しているのです。
デジタルコンテンツというと一般的には、音楽や映像などの制作物をイメージすると思います。しかし実際、何らかの権利が係わっているファイルが他にもた くさん存在します。たとえば企業の中で機密を要する文書、特定の個人のみに届けられなければならない文書、調査報告書のように多額の費用で購入する文書な どがあります。また、個人情報に類する病院で扱うのカルテ、行政機関が発行する戸籍情報なども、いったんファイル形式にしてしまうとそれは、デジタルコン テンツとして考え、管理しなければならないのです。現状をみると、企業間でやりとりされるデジタル化された文書の権利は、管理の仕組みがなかったことか ら、満足な管理がされているとは言いがたい状況です。
今後、デジタルコンテンツを管理する仕組みが確立されるならば、デジタルコンテンツ流通の市場は、想像を超える広がりをみせる可能性があります。これを実現するものがデジタル・ライト・マネージメント(DRM)です。
IT資産管理ツール、ドキュメント管理ツールの開発・販売会社クオリティが提供する製品群は東証一部上場企業の7社に1社に導入していただいています。
特に、メイン商品であるIT資産管理ツール「QND Plus」は1998年2月の発売以来累計50万ライセンスを販売しており、ライセンス管理ツールKeyServerの販売ライセンス数も28万を超えています。(2001年8月末時点)
代表取締役 | : | 浦 聖治 |
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設立 | : | 1984年2月24日 |
資本金 | : | 1億54万円 |
売上高 | : | 7億9,000万円(2000年9月度実績) |
従業員数 | : | 35名 |
本社所在地 | : | 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル |
- 記述内容は2001年9月20日現在のものです。
- 記載されている会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。